ハマス、女性兵士4人を解放 イスラエルも200人釈放
【エルサレム共同】イスラム組織ハマスは25日、パレスチナ自治区ガザの停戦合意に基づき、拘束していた人質のうち4人を解放し、いずれもイスラエル側に帰還した。4人はイスラエル軍の女性兵士。これを受け、イスラエルは拘束下のパレスチナ人200人を釈放した。身柄交換は停戦が発効した19日に続く第2弾。26日で1週間となる停戦はこれまでおおむね維持されているもようだ。
地元メディアによると、解放対象の4人には女性民間人1人が含まれているとの想定だった。イスラエルのネタニヤフ首相は、生存しているとみられるこの女性が解放されなければガザ北部への住民の移動を許可しないとの声明を出した。イスラエル軍は戦闘中にガザ南北を隔てていたネツァリム回廊の一部を25日に開放し、北部への帰還が進むとみられていた。
ハマス側はロイター通信に、この女性は次回の身柄交換で解放されると明らかにした。
今回の解放後もガザには人質90人以上が残るが、死亡した人も多いとみられる。ガザではイスラエル軍による散発的な発砲もあり、依然として不安定な情勢が続く。