肥薩線「すべての駅を元通りに」 八代市長、JR九州に求める

八代市の中村博生市長は24日、2020年7月豪雨で被災したJR肥薩線の復旧に関し、JR九州の古宮洋二社長が23日の会見で述べた「駅の位置や数が変わる可能性はある」との発言について、「すべての駅の復旧復興を求めていく」と述べた。
この日の定例記者会見で、「元通りにするのが復旧復興。それが基本との思いで、地元自治体と一丸で取り組んできた」と説明。状況に応じてJR側に意見を伝える考えを示した。
肥薩線は被災の影響で八代-吉松(鹿児島県湧水町)間の86・8キロが不通となっている。八代市内には八代、段、坂本、葉木、鎌瀬、瀬戸石の6駅がある。
熊本県と国、JR九州は昨年4月、八代-人吉間の鉄路復旧で基本合意。県と地元自治体が3月末までの最終合意に向け、利用促進計画の策定を進めている。(河内正一郎)
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