加害者家族の生きざまを伝える オウム事件の記録映画上映目指す
オウム真理教の事件で松本智津夫元死刑囚=教祖名麻原彰晃=ら元教団幹部13人の死刑が執行されてから約6年半。今も当事者と向き合う映像作家がいる。6年がかりで1本のドキュメンタリー映画を制作し、今春の上映を目指す。加害者家族はどう生きてきたのか―。主人公は松本元死刑囚の三女麗華さん(41)だ。
制作したのは長塚洋さん(66)。きっかけは2018年2月、保険金殺人事件で弟を殺害された原田正治さん(77)の呼びかけで麗華さんと原田さんとの対談が実現したことだった。被害者側と加害者側という異なる立場でありながら、2人とも社会から置き去りにされ、孤立したと打ち明けた。2人をつなげたのが長塚さんだった。
麗華さんは就職しても解雇され、銀行からは口座の開設を断られた。父親の死刑執行後には、交流サイト(SNS)のアカウントに「ざまあみろ」「あなたは幸せになってはいけない人生」と書き込まれた。
映画の仮題は「それでも私は」。長塚さんは言う。「加害者の家族だというだけで幸せを求める権利を奪っていいのですか」
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「社会」記事一覧-
海に落ち2人死亡、親子か 東京・八丈島、岩場で釣り
共同通信 -
北陸新幹線、一時見合わせ 走行中に異常音、運休4本
共同通信 -
熊本、バスにサリン散布想定訓練 オウム地下鉄事件30年
共同通信 -
八丈島で海に転落、小4男児ら2人死亡
共同通信 -
「ヱヴァ」のポスター販売疑い 生成AIで性的に強調
共同通信 -
北陸新幹線が運転再開
共同通信 -
元連合赤軍植垣康博さんが死亡 殺人罪などで服役後に静岡で生活
共同通信 -
各国大使招きサミット開催、宮城 復興支援に感謝
共同通信 -
「育成就労」地方の採用上限拡大 政府検討、都市部への集中回避
共同通信 -
金型を無償保管させ再発防止勧告 東京ラヂエーター製造に公取委
共同通信