性別の変更求め、裁判官に訴え トランスジェンダーの申立人
女性として生活する既婚のトランスジェンダー当事者が、戸籍上の性別を男性から女性に変更するよう京都家裁に求めた家事審判で、裁判官から直接聞き取りを受ける審尋が21日、行われた。終了後、申立人は妻と京都市で記者会見し「私たちが離婚したくないこと、家族が性別だけで成り立っているのではないことは伝わったと思う」と話した。
代理人弁護士は、年度内には決定が出るとの見通しを示した。
審尋は午後3時から約1時間、非公開で行われた。裁判官3人から生活実態や困り事を聞かれた。裁判官から「今回の申し立てが認められなかったら」と問われ、妻は「申立人が生きることに重く苦しくなるなら離婚も考えるが、幸せになる道ではない。その選択を迫られることが苦痛だ」と答えたという。
申立人は会見で「婚姻を続けるのかやめるのかは、国ではなく自分たちで決めることだと伝えた」と話した。
申立人は2015年に結婚後、外見も法律上の名前も女性に変えたが、身分証明の際にカミングアウトを強いられ精神的苦痛を受けてきた。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「社会」記事一覧-
御嶽山で火山性微動や地殻変動 気象庁、噴火への警戒呼びかけ
共同通信 -
私道を封鎖し恐喝未遂疑い 組員ら男4人逮捕、大阪府警
共同通信 -
岐阜の住宅花壇に動物の頭 シカの頭部発見の小学校近く
共同通信 -
クレカ不正取得疑い、高校生逮捕 「悪い人だから構わない」と供述
共同通信 -
大阪・新世界でビル火災 通天閣近く、男性負傷
共同通信 -
4歳児死亡、同居男性は無罪 横浜地裁「事件性に疑問」
共同通信 -
デジタルも正式教科書に 中教審部会、紙との選択制検討
共同通信 -
盛岡の2養鶏場で鳥インフル疑い
共同通信 -
宮崎・都農町に損害賠償命じる ふるさと納税の返礼品送らず
共同通信 -
同性パートナー就労移転費不支給 長崎・大村、「残念な判断」
共同通信