台湾南部の地震、けが27人に 多数の建物倒壊も、余震続く

共同通信 2025年1月21日 16:06
 21日、台湾南部・台南市で地震後に設けられた避難所に身を寄せる人(共同)
 21日、台湾南部・台南市で地震後に設けられた避難所に身を寄せる人(共同)

 【台南共同】台湾の気象当局によると、21日午前0時17分(日本時間同1時17分)ごろ、台湾南部・嘉義県を震源とするマグニチュード(M)6・4の地震があった。嘉義県で震度6弱、台南市や高雄市で震度5弱を観測するなど台湾の広い地域で揺れを感じた。消防当局によると、台湾全土で27人が負傷した。震源の深さは9・7キロ。その後も余震が続いた。

 台南市楠西区の平屋が並ぶ地区では多数の建物が倒壊。閉じ込められるなどした11人が救出され、うち3人が病院に搬送された。同地区の里長(町内会長に相当)によると、100世帯程度の住宅が壊れたとみられ、一部で停電や断水が続いた。

 楠西区の自由業、林政隆さん(51)の自宅は外壁が崩れ落ち、室内には割れたガラスが散乱。「これからどうすればよいのか」と途方に暮れていた。公民館に設置された避難所に身を寄せた1人暮らしの無職、黄鐘汝さん(87)も「余震が続いて怖い。家には戻りたくない」と話した。

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