パナマ大統領「全面拒否」 トランプ氏の運河返還要求を批判
【サンパウロ共同】パナマのムリノ大統領は20日、トランプ米大統領が就任演説でパナマ運河の管理権を取り戻すと発言したことについて「全面的に拒否する」と批判する声明を発表した。
ムリノ氏は「運河は今もこの先もパナマのものだ」と強調。トランプ氏は中国が運河を運営していると述べたが「パナマの管理下にある。外国の干渉はない」と反論した。首都パナマ市では20日、米大使公邸前で約100人が米国旗を燃やすなど抗議デモを行った。
運河の拠点港は香港系企業が運営しているとされる。パナマ運河庁の幹部はAP通信に「米国や台湾の企業も運河付近の港で操業している」と述べ、中国の影響を否定した。