米、多様性の取り組みが曲がり角 政策転換で企業のDEI後退

共同通信 2025年1月20日 15:26
 トランプ氏が国防長官候補に指名したヘグセス氏(ゲッティ=共同)
 トランプ氏が国防長官候補に指名したヘグセス氏(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米国のトランプ新大統領は、バイデン政権が進めた多様性・公平性・包括性(DEI)を重視する政策を転換する。保守派はDEIへの配慮が実力主義に反すると主張。政治の動きに敏感な企業はトランプ氏の当選後、DEIを相次ぎ後退させており、取り組みが曲がり角に差しかかっている。

 「DEI政策が軍を分断し、実力主義をなおざりにしている」。トランプ氏が国防長官候補に指名したヘグセス氏は、上院軍事委員会の公聴会で訴えた。

 バイデン大統領は「多様性のある国民で構成することで部隊は発展する」と強調したが、トランプ氏はトランスジェンダー当事者の入隊を禁じると公言。男性として生まれたトランスジェンダー当事者を女子競技から締め出し、連邦政府のDEI関連部門を削減する可能性も取り沙汰される。

 小売り大手ウォルマートは昨年11月、DEIに関する従業員研修をやめると決定。ファストフードのマクドナルドや、交流サイト(SNS)のフェイスブックを運営するメタも追随する。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「国際」記事一覧