ガザ戦闘再開の権利主張 イスラエル、停戦発効へ

共同通信 2025年1月19日 08:26
 イスラエル軍による攻撃の犠牲者を悼むパレスチナ人=18日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスの病院(ゲッティ=共同)
 イスラエル軍による攻撃の犠牲者を悼むパレスチナ人=18日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスの病院(ゲッティ=共同)
 ネタニヤフ首相(ロイター=共同)
 ネタニヤフ首相(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は18日、テレビ演説し、19日に発効するパレスチナ自治区ガザの停戦は一時的だと説明し、米国から「必要に応じて戦闘を再開する権利」への支持を得ていると主張した。トランプ次期米大統領がイスラエルに対する武器供与制限の撤廃を決めたとして謝意を示し、戦闘を再開すれば「強力に攻撃する」と強調した。

 15日の停戦合意後、ネタニヤフ氏が演説するのは初めて。停戦に反対する対パレスチナ強硬派の極右勢力を念頭に置いた発言とみられる。ネタニヤフ氏は「戦闘の全ての目標を達成する」とも訴えており、合意通りに人質を解放するようイスラム組織ハマスに圧力をかける狙いもありそうだ。

 イスラエル軍によると、合意は19日午前8時半(日本時間同日午後3時半)に発効する。軍の報道官は今も部隊が展開しており、ガザを南北に分断する「ネツァリム回廊」や最南部ラファ検問所などに住民が近づくと「危険だ」と警告した。

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