ASEAN、トランプ政権警戒 マレーシアで外相会議始まる
【ランカウイ共同】東南アジア諸国連合(ASEAN)は18日、マレーシア北部ランカウイ島で非公式外相会議を開いた。予測困難なトランプ次期米大統領の就任を20日に控え、米国と中国の対立による地域への影響を警戒、ミャンマーや南シナ海情勢も議論する。
今年はマレーシアが議長国。今回の会議はASEAN首脳会議や日米中、韓国などが参加する東アジアサミットなど主要イベントに向け、年間を通じた一連の会議の幕開けとなる。18日は夕食会で、19日に討議が行われる。
トランプ氏は第1次政権時、東アジアサミットを4年連続で欠席した。アジア軽視との認識が定着しており、ASEAN外交筋は「ASEAN加盟国の間でトランプ氏の地域への関与に対する期待は低い」と指摘する。