ガザ停戦案、大筋合意か 詰めの協議継続、米紙報道

共同通信 2025年1月14日 23:23
 イスラエル軍の空爆によりがれきとなった建物や車両を調べる住民=14日、ガザ北部ガザ市(ゲッティ=共同)
 イスラエル軍の空爆によりがれきとなった建物や車両を調べる住民=14日、ガザ北部ガザ市(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】米紙ウォールストリート・ジャーナルは14日、イスラエルとイスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザの停戦案に大筋で合意したと伝えた。最終合意はしておらず、仲介国カタールで詰めの協議を続けている。バイデン米大統領は13日、ワシントンで演説し「合意は目前に迫っている」と強調。サリバン大統領補佐官も「今週合意できるかもしれない」と述べていた。

 カタールの外務省は13日、最終停戦案をイスラエルとハマスに提示したと明らかにし「大きな相違点を乗り越えた」とした。双方は14日も仲介国を交えて協議した。トランプ次期米政権が発足する20日が事実上の交渉期限と見なされている。

 ハマス代表団は13日、カタールでタミム首長と会談し、交渉は「前向きに進んでいる」との声明を出した。イスラエル側は14日「合意は近いが、まだ妥結していない」と主張した。一方、イスラエルで停戦に反対する極右のベングビール国家治安相はスモトリッチ財務相に対し、交渉が妥結した場合、互いに率いる政党でそろって政権から離脱しようと呼びかけた。

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