日韓協力、重要性変わらず 岩屋外相、対北朝鮮は米国と連携
【ソウル共同】岩屋毅外相は13日、韓国ソウルで趙兌烈外相と会談し、両国協力の重要性を確認した。多国間協力に懐疑的とされるトランプ次期米大統領の就任を見据え、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対し、日米韓3カ国で緊密に連携して対処する方針で一致した。尹錫悦大統領による昨年12月の「非常戒厳」宣言後、両国の対面による外相会談は初めて。
会談後の共同記者会見で岩屋氏は「日韓関係の重要性は変わらない」と強調。趙氏は「どんな状況でも韓日関係を揺るぎなく発展させる」と述べた。
今年は日韓国交正常化60周年の節目に当たる。岩屋氏は会見で今月に予定する自らの訪米に関し、日米韓の戦略的連携がこれまでになく重要だとトランプ米新政権側に伝えたいと言及した。
岩屋氏は13日にソウル入り。14日、大統領権限を代行する崔相穆経済副首相と会談する予定。日本外相の訪韓は2023年11月の上川陽子氏以来、約1年2カ月ぶり。
岩屋氏は韓国に続き、フィリピンと太平洋島しょ国パラオを訪れ、16日に帰国する。