皇族数確保、国会議論再開へ 「参院選前に結論」目標
与野党は1月24日に予定される通常国会の召集に合わせ、皇族数確保策の議論を再開する。取り仕切る衆院正副議長は、夏の参院選前に結論を得ることを目標に据える。ただ、自民党と立憲民主党は、女性皇族の「配偶者と子」に皇族身分を付与するかどうかで隔たりがある。意見集約に向けて、この溝をいかに埋められるのかが焦点だ。
皇室は現在、男性皇族5人、女性皇族11人の計16人で構成する。2021年の政府有識者会議答申では皇族数確保を「喫緊の課題」と明記。(1)女性皇族が婚姻後も皇族の身分保持(2)養子縁組による旧皇族男系男子の皇族復帰―の主要2案を提起した。これを受け、与野党が2案を軸に議論を進めてきたが、先の衆院選で中断していた。
昨年9月に衆参両院の正副議長がまとめた中間報告は、女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案について「認める方向でおおむね共通認識が得られた」とした。
玄葉副議長は昨年12月のインターネット番組で、意見集約の時期に関し「できるだけ早く、参院選の前の方が良い。腹案もある」と述べている。