分身ロボで障害者らの就労後押し 自宅から遠隔操作で接客、福岡
難病や障害で外出が難しい人々の就労につなげようと、福岡県が分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を介した接客の実証実験を進めている。遠隔操作でも対面に近いコミュニケーションができ、県担当者は「外出困難な人も、働く楽しみを実感できるようにしたい」と意気込む。
「おはようございます、ようこそ!」。福岡市東区の水族館「マリンワールド海の中道」のレストラン前で昨年12月20日午前、実験風景が公開された。案内係として自宅からオリヒメを操作したきよさん(42)のはきはきした声が響く。
オリヒメは「オリィ研究所」(東京)が開発し、カメラやマイク、スピーカーなどを搭載。会話したり、オンライン操作で頭や手を動かしたりできる。きよさんは、オリヒメで案内すると「子どもたちが興味を持って話しかけてくれる」とうれしそうに話した。
実験は同2日から実施しており、9人交代で案内係を担う。レストランの谷川潤一店長は「店のスタッフが館内の案内を求められ、接客が手薄になることが多かった。負担軽減につながる」と歓迎した。
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