移住相談、VRや仮想空間を活用 自治体「興味持って」
移住相談に仮想現実(VR)技術やインターネット上の仮想空間「メタバース」を活用する自治体が増えている。現地にいる感覚が味わえるなど、地域の魅力が伝わりやすいと好評だ。
静岡県富士宮市が昨年11月末に東京都内で開いた移住相談会では、来場者がVR専用ゴーグルで市内のPR動画を視聴した。移住を希望する都内の会社員小林亮太さん(50)はパラグライダー目線の映像を体感。360度見渡せる臨場感に「空飛んでる! 富士山が大きい!」と興奮した様子。妻の桂子さん(44)は「すぐにでも行ってみたい」と笑顔を見せた。
福井県越前市は2023年7月から4回、移住相談会をメタバース上で開催。北海道などから計約60人が参加した。
参加者は「アバター」と呼ばれる分身を使い、先輩移住者がいるコーナーやPR動画が見られる部屋などを自由に行き来する。市職員は「気軽さが魅力で『ゲーム感覚で面白い』といった感想も寄せられている。越前市を知ってもらうきっかけになれば」と話す。
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