伝統酒造り、清酒発祥地で 奈良・正暦寺、蔵元が酒母仕込む
清酒発祥の地とされる奈良市の正暦寺で11日、室町時代の製法により酒母の「菩提☆(もと)」を仕込む「清酒祭」があった。冬の風物詩で、県内七つの蔵元が参加。酒米約400キロが境内の大釜で蒸されると、甘酸っぱい香りが風に乗って辺りに広がった。
寺の酒造りは、約200年続いた後に途絶えた。1999年に蔵元、県と連携して復活した。
日本酒を含む「伝統的酒造り」は、昨年12月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。住職の大原弘信さん(71)は「喜ばれる酒造りを続けたいです」とうれしそうに話した。
(注)☆は酉の右に元
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