島根原発2号機、営業運転を再開 30キロ圏に45万人、避難課題
中国電力は10日、先月に再稼働した島根原発2号機(松江市、82万キロワット)で営業運転を再開した。2012年1月の定期検査による停止以来となる。島根原発は全国で唯一、県庁所在地に立地しており、県庁までの距離は10キロ以内。30キロ圏内には人口約45万人を抱え、事故時の避難が課題となっている。
中国電は先月23日に本格的な発送電を開始し、今月10日午前から、原発が正常に運転できているかを最終確認する「総合負荷性能検査」を実施。原子力規制庁の担当者が同日午後、再稼働に必要な検査の終了を示す文書を岩崎晃・島根原発所長に交付した。これにより、調整運転から営業運転に移行した。
2号機は過酷事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型。中国電は先月7日原子炉を起動し再稼働した。同型としては東北電力女川原発2号機(宮城県)が先月、事故後で初となる営業運転を再開している。
30キロ圏には単独で避難するのが難しい在宅の要支援者が約4万人いるほか、医療機関や社会福祉施設の入所者も1万7千人を超える。
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