女子生徒殺害疑い、９日に再逮捕　北九州中３殺傷、４３歳男

　北九州市小倉南区のファストフード店で、中学３年の男女が殺傷された事件で、福岡県警は、亡くなった女子生徒に対する殺人の疑いで、同区の無職平原政徳容疑者（４３）を勾留期限の９日に再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で８日、分かった。男子生徒（１５）に対する殺人未遂容疑で逮捕していた。

　事件は昨年１２月１４日午後８時２５分ごろ発生。同区内のハンバーガー店で、レジ列の最後尾にいた男子生徒が腰を、同区の中島咲彩さん（１５）が腹を続けざまに刃物のような物で刺された。

　県警は防犯カメラやドライブレコーダー計１００以上の映像を解析する「リレー捜査」で立ち去った男の行方を追い、１９日に平原容疑者を逮捕した。県警によると逮捕時、容疑を認めた。

　捜査関係者によると、平原容疑者は１４日午後８時１０分ごろ、黒いワンボックスカーで店の駐車場に到着し、店内が見える位置に駐車。同じ頃、塾帰りの中島さんらが来店した。２５分ごろ、平原容疑者は他の客を素通りし、２人を襲ったとみられる。店内にいた時間は十数秒だった。