「災害関連死」5456人 阪神大震災以降、30年分集計

共同通信 2025年1月6日 21:02
 能登半島地震で開設された石川県珠洲市の避難所=2024年1月
 能登半島地震で開設された石川県珠洲市の避難所=2024年1月
 災害関連死が出た災害
 災害関連死が出た災害

 避難生活の疲労やストレスなどで体調を崩して亡くなる「災害関連死」の概念が生まれた1995年の阪神大震災以降の30年間で、自治体が関連死と認定した人が少なくとも5456人に上ることが6日、共同通信の集計で分かった。2016年の熊本地震、24年の能登半島地震のように、建物倒壊などで亡くなる「直接死」を関連死の数が上回る災害もある。阪神大震災から17日で30年。この間、避難所環境などの課題が指摘されて久しいが、現在も抜本的な改善には至っていない。

 関連死と認定されるには遺族の申請が必要で、実際は認定者数以上の死者がいるとされる。11年の東日本大震災など一部を除いて、国として関連死の統計が整備されていないことも課題だ。

 真冬に発生した阪神大震災では、避難所でインフルエンザなどの感染症が流行し、921人が関連死とされた。

 04年の新潟県中越地震では、車中泊し体を動かさないことで血栓が生じる「エコノミークラス症候群」で亡くなった人も出た。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「社会」記事一覧