米主要紙の風刺漫画家辞職 トランプ氏巡り掲載拒否

共同通信 2025年1月6日 07:38
 米紙ワシントン・ポストの本社=2019年2月、ワシントン(AP=共同)
 米紙ワシントン・ポストの本社=2019年2月、ワシントン(AP=共同)

 【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポストの風刺漫画家アン・テルナエスさんが、同紙オーナーでアマゾン・コム創業者のジェフ・ベゾス氏がトランプ次期大統領にひざまずく様子を描いた作品の掲載を拒否されたことを理由に辞職した。テルナエスさんが5日までにソーシャルメディアで明らかにし「報道の自由にとって危険なことだ」と批判した。

 テルナエスさんによると、作品はトランプ氏に取り入るため「トランプ詣で」をする米IT大手企業のトップを批判する内容。ベゾス氏のほか、メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)らがトランプ氏の像に現金の袋を差し出す場面を描いていた。

 テルナエスさんは2008年から同紙で働き、優れた報道をたたえるピュリツァー賞を受賞したこともある。「対象が何であれ、漫画が掲載拒否されたことはこれまでなかった」と説明した。

 同紙は昨年11月の大統領選に先立ち、いずれの候補も支持しないと表明した。編集幹部が抗議の意思を示して辞職するなど批判が噴出。多くの電子版購読が解約された経緯がある。

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