主要企業の48%が値上げ意向 「物価高継続」半数、続く負担増
共同通信社は2日、主要114社へのアンケートをまとめた。2025年の物価見通しについて、回答企業の46%が「前年と同程度の物価高が続く」と答えた。「前年を上回る」と合わせると半数の57社が物価高の継続を予想した。48%の企業が製品やサービスの価格を引き上げる意向で、家計の負担増大が続きそうだ。
物価高が継続する理由を複数回答で尋ねたところ、「人件費の上昇」が96%で最も多く、「原材料費の上昇」(74%)、「輸送費の上昇」(60%)が続いた。長引く物価高への対策では「製品、サービス価格への転嫁」と「生産効率化」がいずれも68%だった。
製品やサービスをどの程度値上げする可能性があるかについては、「これまでと同じペース」が9%、「加速する」は2%だった。「値上げはするがペースは未定」も37%を占めた。
一方、25年の物価が「前年よりは落ち着く」と予想する回答も32%あった。その理由では「円安の一服」(りそなホールディングス)など、輸入品価格を押し上げる円安ドル高の是正を見通す声が多かった。