アジア上空に画像中継衛星 リアルタイムで海上監視

共同通信 2025年1月4日 15:50
 スペース・コンパスが打ち上げる静止衛星のイメージ
 スペース・コンパスが打ち上げる静止衛星のイメージ

 NTTとスカパーJSATの共同出資会社「スペース・コンパス」(東京)は、2026年にも、複数の地球観測衛星が撮影した画像データを中継して地上に送るための静止衛星をアジア上空に打ち上げる。運用が始まれば、日本を中心とした広範囲の衛星画像がほぼリアルタイムで得られる。海上監視の強化に役立つとして、防衛省や海運会社の活用を見込む。

 静止衛星はアジア上空約3万6千kmにとどまり、それより低い軌道を周回する地球観測衛星と通信して画像データを集め、光技術を使った高速通信で日本の地上局に送る。観測衛星から直接地上に送るより1時間以上、時間を短縮できるとみている。

 スペース・コンパスによると、防衛省が活用すれば海上の艦船の位置をほぼ常時把握できるようになる。海運会社は、地上のレーダーでは見つけるのが難しいステルス性能のある海賊船を早く発見して避けられるようになる。スペース・コンパスは「すでに複数の潜在顧客と協議を進めている」としている。

 スペース・コンパスは将来、世界規模でのサービス展開を目指す。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「経済」記事一覧