快天山3石棺は珍しい同時埋葬 香川・丸亀「重要な発見」

共同通信 2024年12月27日 15:53
 1、2号石棺と同時埋葬されていたことが分かった3号石棺=22日、香川県丸亀市の快天山古墳
 1、2号石棺と同時埋葬されていたことが分かった3号石棺=22日、香川県丸亀市の快天山古墳

 国史跡の快天山古墳(香川県丸亀市、4世紀中ごろ)で見つかった3基の石棺は同時埋葬されていたことが27日までに、同市教育委員会の調査で分かった。3石棺の同時埋葬は全国でも珍しいという。市教委は「当時の埋葬文化や他地域の古墳との関係を考える上で、重要な発見」としている。

 同市文化財保存活用課によると、快天山古墳は全長98・8メートルの前方後円墳。1950年から調査され、後円部に3基のくりぬき式石棺があることが分かっていた。

 2021年度からの発掘では墳丘の盛り土を調査。土層の堆積状況から3石棺を安置した後、並行して石積みや粘土を設置した可能性が高いことが判明。3石棺を同じ盛り土が覆っていることから同時に埋葬されたことが分かった。

 同時期に埋葬されているにもかかわらず、1、2号石棺は棺を石で囲んだ石槨なのに対して、3号石棺は棺を粘土で覆った粘土槨という違いがある。この差が何を示すかなど新たな課題も浮上。3石棺は2号、1号、3号の順に造られたと考えられていたが、3基同時に製作された可能性も出てきた。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「文化・芸能」記事一覧