ペリリュー島の遺骨収集加速へ 集団埋葬地で新たに12柱

共同通信 2024年12月27日 06:01
 遺骨の収集作業が行われたパラオ・ペリリュー島の集団埋葬地=13日(共同)
 遺骨の収集作業が行われたパラオ・ペリリュー島の集団埋葬地=13日(共同)

 太平洋戦争の激戦地パラオ・ペリリュー島で日本兵の集団埋葬地が確認され、厚生労働省は27日までに、遺骨12柱相当を新たに発見したと明らかにした。この地点には1086人が埋葬されたとの記録があり、今年は9月までに既に7柱相当が見つかっている。同省は来年の戦後80年に向け、島での遺骨収集を加速させたい考えだ。

 ペリリュー島では1944年9~11月、日米両軍が激しく戦った。日本は陸軍歩兵第2連隊を中心とする守備隊がほぼ全滅。厚労省によると、日本の戦没者は約1万人で、うち約2400人の遺骨が見つかっていない。

 同連隊は水戸市に拠点があった。戦没者遺族らでつくる「水戸二連隊ペリリュー島慰霊会」は2013年度、米軍が造営した集団埋葬地を示す地図を米軍海軍設営隊博物館から入手。その後、厚労省が埋葬者数などに関する情報を得たが、場所の特定は難航していた。

 厚労省は現地調査を進め、鉄のくいが並ぶ一帯を昨年発見。今年5月と9月に計7柱相当を見つけたことで、集団埋葬地だと判断した。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「社会」記事一覧