反捕鯨活動の継続を宣言 釈放のワトソン容疑者が記者会見

共同通信 2024年12月22日 19:08
 21日、パリで記者会見する反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者ポール・ワトソン容疑者(右)(ロイター=共同)
 21日、パリで記者会見する反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者ポール・ワトソン容疑者(右)(ロイター=共同)

 【パリ共同】デンマークが日本の身柄引き渡し要請を拒否し、17日に釈放された反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者ポール・ワトソン容疑者(74)が21日にパリで記者会見し、反捕鯨活動の継続を宣言した。フランスメディアが伝えた。

 ワトソン容疑者は「日本が南極海の保護区に戻ってくれば、われわれもそこにいる」と語った。

 日本当局は、調査捕鯨を2010年に妨害したとして傷害容疑などでワトソン容疑者の逮捕状を取得。容疑者は今年7月にグリーンランド中心都市ヌークへ給油などで立ち寄った際、地元の警察に拘束され、約5カ月間勾留された。

 ワトソン容疑者は釈放後、家族が住むフランスに移動。21日にパリのレピュブリック(共和国)広場で集会を開き、集まった数百人の支持者の前で「日本に強力なメッセージを送った。われわれは違法な捕鯨を決して許さない」と訴えた。

 ワトソン容疑者はカナダと米国の二重国籍。環境保護団体「グリーンピース」に所属していたが、脱退して1977年にシー・シェパードを設立。2022年に同団体を離れた。

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