「参院も与党過半数割れ」目指す 国民玉木代表、野党戦略に言及
国民民主党の玉木雄一郎代表は18日、東京都内で開かれた共同通信加盟社論説研究会で講演し、来年夏の参院選で与党の過半数割れを目指す考えを示した。「野党全体としては、過半数割れに持ち込む戦略に変わりはない。多くの党が一致している」と述べた。
参院選を踏まえ「その後の政治状況をどうするかが非常に大事になる」と指摘。衆院は今後、少数政党が増えて単独過半数を得られる政党がなくなり、複数の政党が協力しながら政権を運営する形が常態化するとの見立てを披露した。「キャスチングボートを握る中規模政党が役割を果たさなければならない」と意気込みも語った。
所得税が生じる「年収103万円の壁」の引き上げを123万円とする与党方針に対し、自民、公明、国民民主の3党幹事長合意を「無視した形で、驚きだ」と反発。与党が日本維新の会と協力を模索して「123万円で振り切っても大丈夫だと判断したのだろう」と推測した。同時に、年明けの通常国会で2025年度予算案の可決を得るのは「簡単ではない」と与党をけん制した。
玉木氏は役職停止処分を受けている。
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