米軍、オスプレイ運用を一時停止 司令部提言、日本政府にも通知
【ワシントン共同】米海軍航空システム司令部は6日、米軍が使用する全種類の輸送機オスプレイについて、一時的な運用停止を提言した。司令部が9日、共同通信の取材に明らかにした。最近の予防着陸の事案を受けた念のための措置だと説明し、日本政府にも通知したとしている。海兵隊と海軍、空軍が提言に応じて運用を停止した。
中谷元・防衛相は10日午前の記者会見で、米側に詳細を確認中だと説明した。自衛隊のオスプレイの運用については「確認した結果を踏まえて適切に対応する」と述べた。中谷氏は米側からの通知の有無について明言を避けた。
AP通信によると、11月20日に西部ニューメキシコ州の空軍基地で墜落につながりかねない事故があり、昨年11月の鹿児島県・屋久島沖での墜落事故との類似点が見つかったという。各地で事故が相次ぐ同機の安全性が改めて疑問視される事態となった。
海兵隊は不可欠な任務を除くオスプレイの運用を96時間停止する措置を6日に開始した。
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