EU、オオカミの保護緩和承認 家畜被害に対処
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会は3日、オオカミの保護基準を緩和するEUの提案が、欧州の野生生物保護に関する「ベルン条約」の委員会で承認されたと発表した。欧州ではオオカミの個体数が回復し家畜などを脅かしているため、駆除や捕獲をしやすくする。
これまでの対処基準は「厳重に保護」だったが「保護」となる。緩和が来年3月に発効後、EUは関係規則の改正手続きに入る。
欧州委によるとオオカミは過去20年間で大幅に増え、域内に2万頭以上が生息。フォンデアライエン欧州委員長は「野生生物保護とわれわれの生活のバランスを取る必要がある」と強調した。