旧BM、民事再生法の適用申請 修理不正の被害補償は継続
中古車販売大手ビッグモーター(BM)の修理不正を巡る問題で、旧BMの訴訟対応などを引き継いだ「BALM(バーム)」は2日、東京地裁に民事再生法の適用を申請したと発表した。バームによると、負債総額は最大800億円と試算しており、修理不正の被害に対する補償は「全額賠償を目指す方針に変わりはない」としている。
再生法の適用申請は賠償手続きを早期に進めるためで、裁判所の管理下で債務を確定させた上で弁済計画を策定する。バームの担当者は「(不正の被害を受けた)債権者に対しては最大限の保護に努める」と語った。
バームは先月20日、不要な作業を実施したり作業費を水増し請求したりした旧BMによる不正が最大で約8万件に上ると発表。顧客への被害補償と保険会社への水増し請求の返金分を合わせた弁済総額が数十億円規模になるとの見通しも示していた。
バームによると、こうした債務のほか、店舗の地権者らとの間にある債務を確定させる作業が難航しており、弁済が長期化する恐れがあったという。