トヨタ、世界生産0・8%減 中国での競争激化、販売は最高
トヨタ自動車が28日発表した10月の世界生産台数は、前年同月比0・8%減の89万3164台だった。中国での価格競争の激化や北米でのリコールによる一部車種の生産停止が響いた。世界販売は1・4%増の90万3103台で、10月として過去最高を更新した。好調なインドを含むアジアがけん引したほか、国内は台風の影響で9月分の納車が10月にずれたことが寄与した。
海外生産は4・9%減の58万7105台だった。地域別では、中国が8・7%減の14万1852台、北米は7・2%減の18万6035台と落ち込んだ。
一方、国内生産は8・3%増の30万6059台。トヨタの認証不正による一部車種の生産停止で8、9月は最大で20%超減るなど大幅減が続いたが、生産再開で影響は解消した。
世界販売は5カ月ぶりに前年を上回った。海外販売は0・4%増の75万9555台で、10月として過去最高。国内販売は7・1%増の14万3548台で、10カ月ぶりに前年を超えた。
HVやEVなど電動車の世界販売は29・9%増の42万4699台。