習氏「反トランプ」で課題残す 存在感誇示も国際社会の結束困難

共同通信 2024年11月22日 16:46
 G20首脳の集合写真撮影で、握手を交わす習近平氏(前列右から2人目)とブラジルのルラ大統領=19日、ブラジル・リオデジャネイロ(ゲッティ=共同)
 G20首脳の集合写真撮影で、握手を交わす習近平氏(前列右から2人目)とブラジルのルラ大統領=19日、ブラジル・リオデジャネイロ(ゲッティ=共同)

 【リオデジャネイロ共同】中国の習近平国家主席は21日、南米訪問を終え帰国の途に就いた。米国第一を掲げるトランプ次期米大統領を見据え、国際会議で保護主義や一国主義への反対を繰り返し唱え、存在感を誇示した。だが会議の首脳宣言に反保護主義は明記されず、「反トランプ」で国際社会が結束するのは困難であることが浮き彫りになった。

 ペルー・リマで開かれたAPEC首脳会議で撮影された集合写真で習氏は、議長国ペルーのボルアルテ大統領と共に最前列中央の「名誉ある位置」(米紙)に立ち国際協調をけん引する“主役”を印象付けた。

 ブラジル・リオデジャネイロでのG20首脳会議の集合写真では議長国ブラジルと南アフリカ、インドの首脳と共に最前列中央を陣取り、主要新興国で構成するBRICSの団結を見せつけた。

 ただ、両会議の首脳宣言は習氏が訴えた「保護主義反対」を盛り込まなかった。国際秩序に関しAPEC首脳宣言は「効果的な多国間協力が一段と重要だ」と指摘。G20首脳宣言は「透明性のある多角的貿易体制が必要」との表現にとどめた。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「国際」記事一覧