対馬の仏像、「返還を保証」 寺が書面と韓日議連会長
【ソウル共同】長崎県対馬市の観音寺から盗まれて韓国に持ち込まれた仏像を巡り、所有権を主張してきた忠清南道瑞山の浮石寺の住職らが日本への返還を書面で保証する方向であることが分かった。韓国国会の超党派議員でつくる韓日議員連盟の朱豪英会長が19日までに共同通信の取材に明らかにした。
浮石寺は既に返還に反対しない意向を示し、引き渡し前に像の安寧を願う100日間の法要の実施を要望。観音寺は「確実な返還」を条件に容認する考えを示している。
仏像は長崎県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」。盗難後、浮石寺が「倭寇に略奪された」と訴えたが、韓国最高裁で昨年10月、観音寺の所有権を認める判決が確定した。