資産家殺害が結審、12月に判決 元妻側「犯人立証されず」

共同通信 2024年11月18日 19:05
 須藤早貴被告の裁判員裁判が開かれた和歌山地裁の法廷=18日午前(代表撮影)
 須藤早貴被告の裁判員裁判が開かれた和歌山地裁の法廷=18日午前(代表撮影)

 2018年に「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家野崎幸助さん=当時(77)=に覚醒剤を摂取させ殺害したとして、殺人罪に問われた元妻須藤早貴被告(28)の裁判員裁判が18日午後も和歌山地裁で続いた。弁護側は「疑わしい証拠があるだけで、間違いなく犯人とは立証されていない」と改めて無罪を主張し、結審した。判決は12月12日に言い渡される。

 弁護側は最終弁論で、覚醒剤の致死量や具体的な摂取方法について被告がウェブなどで検索した履歴がないと指摘。犯人と断定するには、覚醒剤の摂取方法の立証が必須だが尽くされていないと述べた。

 また野崎さんから覚醒剤の入手を頼まれ20万円を受け取ったとする被告の公判供述について検討。被告は、野崎さんから受け取る金銭以外に収入がなく、20万円を自身の口座に入金した証拠があることから、入手を依頼されたという供述は信用できるとした。

 弁論後の最終意見陳述で、被告は「ちゃんと証拠を見て判断してほしい」と話した。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「社会」記事一覧