男性更年期「弱み見せられない」 啓発課題、19日は国際デー
疲労感やほてり、気分の落ち込み―。男性ホルモン低下に伴う「男性更年期障害」に悩む人が増えている。症状があっても「弱みを見せられない」と声を上げづらいケースもあるとみられ、正しい知識を広げる取り組みが求められる。19日は、男性の生き方に目を向けジェンダー平等を目指す国際男性デー。
「男性ホルモンがやや低いようで、すぐに取り入れられるセルフケアはありますか」。LINE(ライン)で寄せられた声に、看護師が、軽い運動やタンパク質摂取を提案していた。更年期世代の健康をサポートするTRULY(トゥルーリー、東京)のサービスだ。
郵送した毛髪で男性ホルモン「テストステロン」の値が分かる検査キットを販売。ライン上で結果を受け取り、医師や医療の専門家に相談もできる。昨年8月以降、約300人が利用した。
厚生労働省の2022年調査では、男性にも更年期にまつわる不調があることを「よく知っている」と答えた男性は、発症が多い50代でも15・7%。適切な治療につなげるためにも、知識の普及は急務だ。
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