電子処方箋トラブルで点検 24日まで発行停止
厚生労働省は19日、紙の処方箋を電子化した電子処方箋について、現場の設定ミスで、医師の処方と異なる医薬品名が薬局側に表示されるトラブルが7件報告されたと発表した。いずれも薬剤師が気付くなどして調剤されず、健康被害はなかった。20日から24日まで電子処方箋の発行を停止し、同省はシステムを導入している全国約4万4千件の医療機関と薬局に一斉点検を依頼する。
厚労省によると、トラブルの報告は10、11月に1件ずつあり、全国の医療機関と薬局に注意喚起したところ、他に5件あることが分かった。医療機関で使う独自の医薬品コードからの変換ミスや、特殊な種類のコードを誤って設定したことが原因だとみられる。
11月の処方箋の発行枚数は紙も含めて約7500万枚で、うち電子処方箋は約11万枚(約0・15%)。
電子処方箋は、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の一環で2023年1月に運用が始まった。
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