子ども性被害防止、道半ば 奈良女児誘拐殺人から20年
奈良県で2004年、小学1年の有山楓さん=当時(7)=が誘拐、殺害された事件は17日で発生から20年。事件は性犯罪受刑者の出所者情報提供制度や、服役中の再犯防止プログラムが生まれる契機となった。しかし子どもへの性犯罪は後を絶たず、20年前にはなかった交流サイト(SNS)に絡む被害も増加。対策は道半ばだ。
事件では小林薫元死刑囚=13年執行、当時(44)=が過去に性犯罪事件を起こしていたことから、再犯防止を求める世論が高まった。
05年、子どもに対する暴力的性犯罪受刑者を対象に、出所予定日や出所後の所在地を法務省が警察庁に提供する制度が開始。23年5月までの対象者は計2546人に上る。06年には欲望の制御方法などを学ぶ受刑者向けプログラムも始まった。
しかし兵庫県たつの市の小4女児刺傷事件で逮捕された勝田州彦容疑者(45)は過去の事件の服役中に受講し、出所後にさらに別の事件を起こしたことが確定刑事記録から分かっている。再犯根絶は遠いのが実情だ。
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