埼玉6人殺害、遺族の敗訴確定 最高裁、県警対応巡り
埼玉県熊谷市で2015年、ペルー人の男が男女6人を殺害した事件を巡り、県警が防犯情報を提供するなどの注意義務を怠ったとして、妻子3人の遺族の加藤裕希さん(51)が県に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(宇賀克也裁判長)は加藤さん側の上告を退ける決定をした。13日付。加藤さん側の敗訴が確定した。
県警は事件のうち、最初の夫婦殺害の発覚後に男を指名手配した一方、逃走を住民に伝えていなかった。22年の一審さいたま地裁判決は「情報提供があったとしても被害を防ぐことはできなかった」などと判断し、加藤さん側の主張を退け、昨年の二審東京高裁判決も支持した