2号機デブリに「核燃料の一部」 原子力規制庁、会合で認識示す
原子力規制庁は14日、東京電力福島第1原発に関する会合で、2号機で回収した微量の溶融核燃料(デブリ)について、核分裂反応に伴う物質が検出されており「核燃料の一部」との認識を示した。原子炉内では溶けた燃料と金属などの構造物が不均一に混ざり固まっている。今回採取した分は放射線量が低く、燃料がほとんど含まれていない可能性があった。
これまでは採取した位置から核燃料を含むと判断していた。燃料に由来する物質を確認したことで、成分的にもデブリであることが裏付けられた形だ。この日の会合で東電が、原発の運転時の核分裂で生じる放射性物質「ユーロピウム」を検出したと説明した。
原子力規制委員会の山中伸介委員長は「重要な一歩」と評価した上で「順調に採取できており、引き続き採取を」と要望。東電の担当者は「有意義かと思う。総合的に検討する」と応じた。
デブリは7日に第1原発で回収。原子炉建屋内で分析し、12日に日本原子力研究開発機構の研究施設(茨城県大洗町)に到着した。詳細な分析を進める。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧-
JAXA、宇宙から温室ガス把握 新衛星で、途上国支援も
共同通信 -
審査不合格、日本原電が陳謝 敦賀2号機再稼働、県と市に
共同通信 -
ゆるキャラも酷暑でピンチ 気温抑制へ企業団体訴え
共同通信 -
高浜原発、緊張感持ち操業をと官房長官
共同通信 -
高浜原発1号機、運転50年 国内最古、新増設望む声も
共同通信 -
世界のサンゴ44%絶滅危機 気候変動COP29で公表
共同通信 -
国の施設で繁殖実施へ ツシマヤマネコ、来年1月
共同通信 -
輸送容器のデブリ取り出し 原子力機構、写真公開
共同通信 -
福島第1原発のデブリ、容器から取り出し
共同通信 -
静岡・浜岡原発の防潮堤28mに 中部電力、既設越え津波に対応
共同通信