ガザ、国連職員243人死亡 組織存続へ協力訴え
【エルサレム共同】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリニ事務局長は13日、昨年10月に始まったパレスチナ自治区ガザでの戦闘で職員243人が死亡したと表明した。UNRWAが国内活動を禁止するイスラエルの新法で崩壊の危機に直面すれば、地域の安定が脅かされると主張。国際ルールに基づく秩序が守られるよう各国に協力を訴えた。
ラザリニ氏はニューヨークの国連本部で演説した。パレスチナ難民の支援というUNRWAの任務遂行を「全ての紛争当事者が配慮しなければならない」とも述べた。
ロイター通信によると、八つの国際支援団体が報告書で、米国が求めたガザの人道状況改善の水準をイスラエルは満たしていないと指摘したことについて、イスラエル軍は13日、団体が事前に軍との調整や情報提供を求めなかったため「不完全な情報」に基づく結論だと反論した。軍は「人道状況改善に向けた努力を続ける」と説明した。