国の施設で繁殖実施へ ツシマヤマネコ、来年1月

共同通信 2024年11月14日 06:16
 京都市動物園のメスのツシマヤマネコ「さすな」=8月(京都市動物園提供)
 京都市動物園のメスのツシマヤマネコ「さすな」=8月(京都市動物園提供)
 福岡市動物園のオスのツシマヤマネコ「チョビ」=7月(福岡市動物園提供)
 福岡市動物園のオスのツシマヤマネコ「チョビ」=7月(福岡市動物園提供)

 国の天然記念物ツシマヤマネコに関し、環境省が長崎県対馬市の「ツシマヤマネコ野生順化ステーション」で繁殖に取り組む方針であることが13日、分かった。動物園で生まれた個体を野生生活に慣らすための公営施設との位置付けだったが、繁殖にも積極活用する。

 同省によると、日本動物園水族館協会と連携し、京都市動物園の3歳のメス「さすな」と、福岡市動物園の3歳のオス「チョビ」を来年1~2月をめどにステーションに移す。隣接したケージで飼育し、カメラで観察するなどして発情行動が確認できれば、同居させる。ステーション内は本来の生息環境に近いため、繁殖の成功率が上がると期待される。

 ツシマヤマネコは対馬だけに生息するが、森林伐採や交通事故で激減、1990年代には島内に70~90匹と推定された。

 危機感を抱いた同省は各地の動物園に協力を依頼。現在、那須どうぶつ王国(栃木)など9施設が繁殖計画に参加している。今冬から来春の繁殖期にかけても、各施設でお見合い相手を変えたり、人工授精したりするなどし、繁殖を図る。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧