北朝鮮兵、戦闘参加で死傷 ゼレンスキー氏が初確認
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は7日、ウクライナ軍が越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州で、北朝鮮兵がウクライナ軍との戦闘に参加し、死傷者を出したと述べた。人数は明らかにしなかった。訪問先のハンガリーの首都ブダペストで記者会見した。ゼレンスキー氏が、クルスク州の戦闘で北朝鮮兵が死傷したと確認したのは初めて。
ゼレンスキー氏は会見で、クルスク州には1万1千人の北朝鮮兵が配置されており「その一部が戦闘に加わった」と指摘した。米紙ニューヨーク・タイムズは5日、米当局者の話として、クルスク州でウクライナ軍と北朝鮮兵が初交戦し「かなりの数」の北朝鮮兵が死亡したと報じていた。
ウクライナ外務省のチーヒー報道官は7日、首都キーウ(キエフ)で記者会見し、北朝鮮兵の戦闘参加について「ロシアが戦争を激化させている」と批判し「強力で断固たる対抗措置が必要だ」と訴えた。欧米供与の長射程兵器によるロシア領内への攻撃を容認するよう改めて要求した。