被爆者、勝利のトランプ氏に訴え 「核兵器ない世界を目指して」

共同通信 2024年11月6日 21:20
 箕牧智之さん
 箕牧智之さん

 広島、長崎の被爆者は、米大統領選で勝利した共和党のトランプ氏に対し、核兵器廃絶に消極的なのではないかとの懸念を示しつつ「核兵器のない世界を目指してほしい」と訴えた。

 広島県原爆被害者団体協議会(被団協)理事長の箕牧智之さん(82)は「トランプ氏は核があるから世界は安定しているとの考えしかないのでは」と現状の核抑止から脱却する困難さを口にした。「これから米国がどういう方向に進むか見当もつかないが、被爆者としてはあくまで核なき世界を目指してほしい」と話した。

 日本被団協は10月にノーベル平和賞受賞が決定。もう一つの広島県被団協の理事長佐久間邦彦さん(80)は「これからの世界の進み方は核軍縮だとより鮮明になった」と述べ、トランプ氏には広島や長崎を訪れて被爆者の声に耳を傾けてほしいと願った。

 長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会議長の川野浩一さん(84)は「保守的で好戦的な人物という印象。これまでの言動から核をなくそうという姿勢はうかがえず、平和主義や核廃絶の道のりが後退してしまわないか」と危惧した。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「社会」記事一覧