イスラエル、国防相を解任 ネタニヤフ氏「信頼欠如」と説明
【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は5日、ガラント国防相に解任を通知した。後任にはカッツ外相を充てる。イスラエルメディアは48時間以内に解任の効力が生じると報じた。ネタニヤフ氏は映像声明で、戦時下では首相と国防相の信頼関係が求められるとした上で、ガラント氏との間に「相互信頼の欠如」があったと説明した。
昨年10月から続くパレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマスとの戦闘を巡り、ネタニヤフ氏は軍事的圧力によるハマス拘束下の人質奪還を主張。ガラント氏は外交交渉による解決を訴え、対立していたとされる。
ガラント氏は解任通知を受けた後に演説し「人質が生きているうちに、できるだけ早く救出しなければならない」と強調。「実現には痛みが伴う妥協も必要だ」とし、ハマスとの交渉が不可欠だと改めて主張した。
対パレスチナ強硬派で極右政党党首ベングビール国家治安相はX(旧ツイッター)に、ガラント氏の解任なしに「完全勝利を収めることは不可能だ」と投稿し、ネタニヤフ氏の決断を歓迎した。