「被爆証言応答装置」の製作進む 広島、AI活用
広島市で5日、被爆者山本定男さん(93)が子どもたちに被爆体験を証言した。被爆者との対話が困難になる事態に備え、広島市は人工知能(AI)を活用し、画面上で疑似的に対話できる「被爆証言応答装置」の製作を進めている。この日は、やりとりを装置づくりに生かすため、証言を聞いた子どもたちが自由に質問した。
装置は事前に被爆者の体験談と想定した質問への回答を動画で収録。利用者が装置に向かって質問するとAIが適切な証言を含む映像を選んで再生する仕組みだ。市は山本さんら被爆者5人を11月中に撮影し、来年8月の稼働を目指す。
証言後、県内の小5~高2の13人が山本さんと質疑応答した。
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