被災地の投票率10ポイント低下 石川・能登、機会確保に課題
1月の能登半島地震や9月の記録的豪雨で被災した石川県輪島市、珠洲市は10月の衆院選で投票率が前回選挙から10ポイント程度低下した。投票時間の短縮や投票所数の削減に加え、多くの住民が市外へ転居したことが要因とみられる。被災者から「こんな時だからこそ、選挙は行かないと」との声も上がる中、被災自治体の投票機会確保に課題が残った。
小選挙区の投票率は輪島市が58・92%で2021年の前回70・87%から11・95ポイント低下し、低下幅は県内の市町で最も大きかった。輪島市選挙管理委員会によると、旧門前町との合併で現在の市が発足した06年以降で最低だった。