輪島の地震倒壊ビル、解体着手へ 調査と並行、年度内完了目指す
元日の能登半島地震で倒壊し、横倒しのままになっている石川県輪島市の7階建てビルの公費解体が近く始まることが1日、関係者への取材で分かった。市中心部にあり、車両や歩行者の通行の支障になっていた。倒壊では、隣にある居酒屋の2人が亡くなった。国土交通省は原因究明へ向け現地調査を進めており、解体作業と並行させる。市は年度内の解体完了を目指すとしている。
解体作業は現地調査に影響する可能性があるため、国交省は輪島市と工法や時期を調整してきた。関係者によると、当初年内の解体開始は困難な見通しだったが、市が早期解体を強く求めたことも踏まえ、調査が必要な基礎部分を残す形で年内着手に至った。