(38)香りと記憶 無意識の癒やし

壺溪塾塾長・理事長 木庭順子「心を磨く」
熊本日日新聞 2024年10月30日 05:00
幼かった頃の壺溪塾=1959年4月、熊本市中央区内坪井町

 特定の匂いを嗅いだときに、過去の記憶や感情が無意識的に呼び覚まされることがある。これをプルースト効果と呼ぶそうだ。フランスの作家マルセル・プルーストの長編小説『失われた時を求めて』に由来している。作中で紅茶に浸したマドレーヌを口にした瞬間...

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