大統領選最終盤「予測不能」激戦 前進か回帰か、世界を左右
【ワシントン共同】米国初の女性大統領を目指す民主党カマラ・ハリス副大統領(60)と、返り咲きを狙う共和党ドナルド・トランプ前大統領(78)が争う大統領選は29日、11月5日の投開票まで1週間。最終盤も大激戦が続き「勝敗予測は不可能」(米メディア)な情勢だ。多様性重視へ「前進」を打ち出すハリス氏と「古き良き時代」への回帰を訴えるトランプ氏。4年間の針路を決める選択は、ウクライナと中東の戦争、中国や同盟国日本との向き合い方を含め世界情勢も左右する。
政治サイト、リアル・クリア・ポリティクスによると、10月25日時点の全米平均支持率はハリス氏48・4%、トランプ氏48・3%。勝敗の鍵を握る激戦7州はいずれもほぼ互角。両陣営は激戦州で集会を重ね、投票先を決めていない有権者の取り込みに力を入れる。
ハリス氏は27日、東部ペンシルベニア州フィラデルフィアの集会で「恐怖と分断の政治から次の章へと進もう」と声を張り上げた。トランプ氏が勝てば人工妊娠中絶を選ぶ権利が規制され「社会は逆行する」と批判した。
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