熊本開催の「ぼうさいこくたい」閉幕 ワークショップ、シンポ…災害対策、教訓伝承学ぶ
熊本市中心部で19日から開かれていた国内最大級の防災イベント「防災推進国民大会(ぼうさいこくたい)」が20日、閉幕した。全国から400以上の団体が参加し、熊本地震や熊本豪雨を教訓に災害への備え、対策、現場での状況判断について考えた。
県内の有志でつくる「くまもとクロスロード研究会」が主催したワークショップには、市民や行政職員ら約40人が6班に分かれて参加した。「元医療従事者として、衛生的に問題がありそうな避難所のレイアウトの変更を住民に提案するか」といった設問がスクリーンに映し出されると、それぞれ「イエス」「ノー」の札を提示。「早めにルールを定着させるために提案する」「住民は問題なく生活しており、反発を避けるため言わない」など理由を説明し、双方の考え方を学んだ。
災害支援団体と行政、社会福祉協議会の連携を議論するシンポジウムや、災害体験の伝承を考える講演もあった。
「ぼうさい-」は、内閣府などが2016年から毎年開催。熊本市中央区の熊本城ホールや市国際交流会館、花畑広場を主会場に、九州では初めて開かれた。(丸山伸太郎)
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