「ぼうさいこくたい」始まる 最新の災害対応学ぶ 全国から412団体参加 20日まで
国内最大級の防災イベント「防災推進国民大会(ぼうさいこくたい)」が19日、熊本市中心部で始まった。全国各地で災害対応や被災者支援に取り組んできた自治体やNPO法人、企業など過去最多の400団体以上が参加。熊本地震や東日本大震災を教訓に、研究発表や展示、ワークショップを通して災害への備えを考える。20日まで。
中央区の熊本城ホールでオープニングセッションがあり、坂井学防災担当相が「熊本の大災害の経験は、教訓として国や自治体の対応に生かされている。全国に発信し、国民の防災意識の向上を図る」と述べた。熊本県の危機管理防災企画監を務めた有浦隆氏は講演で「防災にとって無関心、準備不足が最大の敵」と指摘。発災時に指揮を執るリーダーの指定や実践的な訓練が不可欠と強調した。
熊本城ホールと市国際交流会館、花畑広場を主会場に開催。最新の防災理論、災害時の外国人や障害者の支援といった幅広いテーマで講演や発表がある。能登半島地震や南海トラフ地震に関する展示、ワークショップなど多彩な催しもある。いずれも参加無料。
大会は内閣府や防災推進国民会議でつくる実行委の主催。2016年から毎年開いており、九州では初めて。(丸山伸太郎)
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