習氏「ミサイル戦力強化」指示 基地視察、台湾けん制か

共同通信 2024年10月19日 19:36
 中国の習近平国家主席
 中国の習近平国家主席
 核ミサイル部隊を管轄するロケット軍の旅団基地を視察する中国の習近平国家主席(中央)=17日(新華社=共同)
 核ミサイル部隊を管轄するロケット軍の旅団基地を視察する中国の習近平国家主席(中央)=17日(新華社=共同)

 【北京共同】中国の習近平国家主席は17日、核ミサイル部隊を管轄するロケット軍の旅団基地を視察し、ミサイル戦力の強化を指示した。「戦略的抑止力と実戦能力」を向上させる必要性を強調し「危機と戦争」に備えなければならないと語った。国営通信新華社が19日報じた。基地の所在地には触れていない。

 習氏は中国軍の最高指導機関、中央軍事委員会の主席を兼ねる。ロケット軍は、台湾を包囲する海空域で中国軍が14日実施した軍事演習にも参加した。今回の基地視察は、台湾独立派と見なして敵視する頼清徳総統をけん制する狙いがあるとみられる。

 習氏は核ミサイル部隊の隊員らへの演説で「現代の戦争形態の変化に適応し、新たな装備や戦術に合わせた訓練を強化しなければならない」と訴えた。昨年夏ごろから取り沙汰されたロケット軍での装備品調達を巡る大規模汚職を念頭に、軍人の「汚職問題と不健全な傾向」について「真剣な調査」も求めた。

 習氏は、旅団基地に配備された最新鋭ミサイル装備の性能の説明を隊員から受けたほか、運用訓練も見守った。

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